盛美津雄

盛美津雄(もりみつお:1955~)

系統:津軽系

師匠:盛秀太郎/盛眞一

弟子:盛諒祐

〔人物〕 昭和30年1月12日青森県黒石市温湯の木地業盛眞一・初江の三男に生まれる。大東文化大学卒業後祖父盛秀太郎、父眞一について木地を学び、昭和52年10月より美津雄名義のこけしを発表した。製作数は発表時より少なかったが、平成14年頃より体調を崩しがちになり、一方その人気と相まって入手の難しい作者となった。昭和59年に結婚し、二男に盛諒祐がいてこけしを作り始めている。
最近は体調の関係からか製作数は限定的である。

 盛美津雄 2012年6月14日撮影
盛美津雄 平成24年6月14日撮影

盛美津雄 平成29年 撮影:中根巌

〔作品〕作り初めてからは同時期の秀太郎を忠実に写す。秀太郎没後は昭和30年代の秀太郎風のものを、さらに平成に入ってからは戦前の各種古型を作るようになった。この時期までは総じて筆の細い神経質な描彩であったが、平成10年頃より筆が太く壮年期の秀太郎に近くなった。
同時期あたりから鼻がやや右に流れる癖がある。胴底は昭和50年代後半「もりみつお」、昭和60年代~平成8年「盛みつお」、平成8年~平成16年「盛美津雄」、平成16年~「盛秀こけし美津雄」と年代により名前の記載を変えている。他にフォルムの変化など、西山英樹著〈Ⅰ.盛秀一家のこけし辞典〉に詳しく記載されている。


〔24.2cm、24.2cm(平成17年)(高井佐寿)〕

〔右より、24.2cm、24.2cm(平成20年6月)(庄子勝徳)〕
〔右より、24.2cm、24.2cm(平成24年9月)(庄子勝徳)〕

〔伝統〕 津軽系温湯

[`evernote` not found]