高梨栄五郎

〔人物〕明治6年6月9日、宮城県刈田郡八宮弥治郎の木地師高梨栄三郎(戸籍表記 榮三郎)、やのの長男に生まる。父高梨栄三郎(嘉永3年11月5日生)は新山栄吉二男、母やの(安政2年5月28日生)は新山久蔵長女、夫婦で高梨由松… 続きを読む

荒屋敷松蔵

秋田県木地山で二人挽き轆轤で木地を挽いた小椋久四郎のロクロの綱とりを務めた人。 昭和7年9月橘文策が木地山を訪れたとき、綱とりをしていた荒屋敷松蔵に会い、木地を挽く久四郎と綱を取る盲目の松蔵の写真を撮った。〈木形子談叢〉… 続きを読む

本田鶴松

〔人物〕 明治18年7月8日、福島県伊達郡板橋の荒物商本田芳蔵・エキの長男に生まれる。〈山村に生きる人々〉には父長吉とあるが、戸籍記載上の父は芳蔵である。父の故郷は福島県田村郡高野村人宇土棚字石田、鎌先の一条旅館の番頭を… 続きを読む

石井誠朗

〔人物〕 昭和4年6月9日、広島に生まれる。中学生くらいの頃、義父石井峰吉・ツル夫妻に迎えられて盛岡に移った。石井峰吉は、実に多才な人物で、いろいろな活動、分野に手を伸ばして活躍した。刻字扁額を作り、禅宗にも造詣が深かっ… 続きを読む

渡辺鉄男

〔人物〕 昭和12年2月1日、福島県土湯の農業渡辺和一の二男に生まれる。 鉄男の生まれた家はみなとやの遠縁にあたり、また西山敬三とも姻戚関係にあった。鉄男は指物師を本業としていた。 昭和48年より、見取り学問で木地を挽き… 続きを読む

宮原泰治

〔人物〕昭和3年3月1日生まれ。秋田県湯沢市高松字下新田のこけし工人。 独学で木地挽きを身につけて、こけしを作るようになった。様式は木地山の小椋久太郎の型から始めた。昭和50年頃から製作を始めた。親戚の宮原幸亀(昭和36… 続きを読む

蔦文男(2)

〔人物〕昭和19年11月9日、南置賜郡三澤村小野川温泉の木地業、蔦作蔵の長男に生まれる。昭和31年(小学6年生:作蔵存命中)より描彩を、同34年より木地挽きを義兄衛より習い始めた。鳴子にてしばらく商人修業を行ったが昭和3… 続きを読む

佐藤好秋

〔人物〕 明治39年11月20日、遠刈田新地佐藤松之進・あきの次男として遠刈田新地に生まれる。大正8年尋常小学校在学中より、松之進につき木地修業。コマ・ヤミヨ等を作った、松之進長男松三郎は夭折、三男進は27歳で死亡、四男… 続きを読む

新山吉太郎

〔人物〕昭和9年9月30日、宮城県刈田郡福岡村八宮弥治郎の農業新山吉雄の長男に生まれる。父吉雄は新山久治郎の七男末子で、久治、福太郎、左内、定雄の弟にあたる。 吉太郎は家業の農業を行っていたが、昭和47年12月より従兄弟… 続きを読む

古関節郎

〔人物〕大正11年に雄勝郡稲川町大館中野に生れた。木地山の小椋久太郎の妻ミヨの弟、また久太郎の母方の従弟にもあたる。秋田県川連の蒔絵師。兄に古関六平がおり、六平は岩手県工業指導所に行って、のちに漆工芸家として有名になった… 続きを読む