遠藤正一

遠藤正一(えんどうしょういち:1936~)

系統:鳴子系

師匠:熊谷弥市

弟子:

〔人物〕  昭和11年6月20日、宮城県玉造郡鬼首の木地師遠藤正志の長男に生まれる。鬼首の遠藤家は代々続いた木地師の家で、正一も父正志について木地を学んだ。製品は主に塗り下で盆、椀などを挽いたが、挽き物以外の湯桶や曲げ物も作っていた。製品は鳴子を中心に近在に卸していた。昭和40年ころ第二次こけしブームが起こって、塗下よりこけしの需要が高まったので、こけし製作を志し、鳴子の熊谷弥市についてこけしの製法、描法を学んだ。遠藤利夫は弟で、利夫も昭和42年ころより熊谷弥市からこけしを習った。
遠藤正一は、以後自宅のある鬼首久保田でこけしの製作を続けたが、高齢のため平成10年ころにこけし製作を中止した。
その後は、地域のボランティア活動に力を注ぎ、公民館、老人ホーム、学校などのイベントにお菓子や食べ物の出店を出すなどの協力をしている。

〔作品〕 熊谷弥市の指導を受けてこけしを作り始めたが、その当時の弥市のこけし自体も鳴子共通型であり、遠藤正一の作も鳴子や鬼首温泉の土産物として一般的に売られていたこけしのスタイルである。

〔30.3cm(昭和45年ころ)(高井佐寿)〕
〔30.3cm(昭和45年ころ)(高井佐寿)〕

系統〕鳴子系 鳴子共通型 木地の系統は、大沼力ー熊谷弥市ー遠藤正一。

[`evernote` not found]