小倉勝志

小倉勝志(おぐらかつし:1947~)

系統:弥治郎系

師匠:小倉篤

弟子:清水たかよ/富塚由香/髙橋博斗

〔人物〕 昭和22年11月22日弥治郎の小倉篤の長男として生まれる。昭和37年3月福岡中学校卒業後、農業に従事。昭和41年頃より冬期のみ父篤について木地を修業した。昭和43年10月に父篤が病に倒れ急逝したので、親戚や弥治郎こけし組合のすすめにより、農作業の傍らこけしも作るようになった。昭和46年からは佐藤辰雄の指導を受け、ともに仕事をした。昭和49年に独立した。
昭和60年高橋精助の三女清水たかよにこけし製作を指導した。たかよは父篤の従妹にあたる。
白石市の「地域人材育成事業」のプログラムでは、平成24年にはこけし製作を志した富塚由香を、平成30年には髙橋博斗を弟子として技術を伝えた。

小倉勝志 平成26年6月1日 

小倉勝志 平成26年6月1日

〔作品〕 昭和44年6月が初作。亡くなった父篤の供養のために作ったのが最初であった。昭和44年8月頃から、蒐集家の依頼に応じるようになった。初出の文献は〈こけし辞典〉。
父篤の型の他に、祖父嘉三郎、嘉三郎の弟子の大野栄治の型などを製作する。
下掲三本は、初作、習作時代の作品である。

〔右より 18.4cm(昭和44年6月)、36.4cm(昭和45年3月)、16.6cm(昭和44年8月)(橋本正明)〕
〔右より 18.4cm(昭和44年6月)、36.4cm(昭和45年3月)、16.6cm(昭和44年8月)(橋本正明)〕

〔右大野栄治型:36.2cm(昭和56年) 左小倉嘉三郎型:36.4cm(昭和56年)(高井佐寿)〕
〔右大野栄治型:36.2cm(昭和56年)
左小倉嘉三郎型:36.4cm(昭和56年)(高井佐寿)〕

〔伝統〕弥治郎系嘉吉系列。

〔参考〕

 

 

 

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