佐藤武直(さとうたけなお:1975~)
系統:遠刈田系
師匠:佐藤正廣/佐藤円夫
弟子:
[人物] 昭和50年4月16日宮城県名取郡秋保町湯元字薬師20の木地業佐藤円夫、茂子の長男として生まれる。平成6年3月宮城県立農業高校卒業後、㈱仙台紙器会社に入社した。間もなく、父円夫が仕事中に腰を痛めて約3ヵ月仕事が出来なかったので、その年の7月に会社を退職、父の仕事を手伝うようになった。同時に芋沢の佐藤正廣に通いで木地を習い、平成7年8月まで約1年間の修業を積んだ。秋保の実家に戻り、描彩を父に習って平成12年頃より武直名義のこけしを作りはじめた。
[作品] 武直がこけし製作に取り掛かった頃の父円夫の様式を受け継いでいる。ただ、父のように目じりが極端に下がることはなく、むしろ秋保の本来の作風に近い。製作量が少ないためか筆の勢い等は確認出来ないが描彩は丁寧に行われている。
[伝統]遠刈田系秋保亜系。佐藤三蔵-武雄-円夫-武直と続く秋保の直系である。
〔参考〕
- 山本吉美:新人紹介・佐藤武直〈伊勢こけし会だより・101〉(平成14年6月)