桜井尚道

桜井尚道(さくらいなおみち:1988~)

系統:鳴子系

師匠:桜井昭寛

弟子:

〔人物〕 昭和63年7月7日、宮城県大崎市鳴子温泉のこけし工人桜井昭寛の長男に生まれる。桜井昭二は祖父。高専卒業後、東京で建築関係の仕事に従事。平成26年鳴子に戻る。平成27年4月頃より、父の昭寛について木地の練習を始めた。鳴子温泉地域の振興にもしっかりした使命感を持っていて、平成28年にオープンしたこけしショップ「こけし堂」には、観光客も地域の人も集まれる新しい形のコミュニティスペースも併設した。このころから小寸を中心にこけしの製作も行うようになった。
父昭寛と同様に、古品の研究にも熱心で、古品の作風に学んだこけし製作に取り組みつつある。
初出の文献は〈伝統こけし最新工人録・第三版〉。

左:桜井昭寛 右:桜井尚道 平成30年6月

〔作品〕

下掲二本は、ほぼ初作で足踏みロクロによる。


〔11.9cm、12.5cm(平成29年8月)(橋本正明)〕

製作開始当初は作り付け小寸が中心であったが、平成31年ころより7寸以上の嵌めこみのこけしも製作するようになった。筆勢穏やかで癖が無く、素直な作風である。


〔20.7cm(平成31年)(橋本正明)〕

鳴子こけしの原点への探求心も強く、鳴子の作者不明の古作の再現にも取り組んでいる。下掲2本は深沢コレクション中の一組の古鳴子を復元したもの。


〔右より 10.9cm、6.1cm(令和2年1月)(橋本正明)〕

下掲は岩蔵古作の復元作。


〔14.8cm(令和2年1月)(橋本正明)〕

〔伝統〕鳴子系岩太郎系列

〔参考〕

[`evernote` not found]