里見正博(さとみまさひろ:1948~1994)
系統:作並系
師匠:里見正雄
弟子:
〔人物〕 昭和23年11月4日、宮城県仙台市原町南目町のこけし工人里見正雄の長男に生まれた。昭和42年高等学校を卒業、昭和43年一家は宮城県仙台市青葉区芋沢に新居と工場を建てて転居した、正博は一時会社員勤めをして家から離れたが、やがて芋沢に戻り父の正雄に師事して木地の技術を学んだ。昭和51年よりこけしの描彩も始めて、高橋胞吉型のこけしを製作するようになった。昭和56年10月に父正雄が亡くなった。
その後、父の後を継いで胞吉型の製作を続けたが、平成6年4月11日に没した、行年47歳。
〔作品〕 高橋胞吉型を作ったが、甘美に流れることなく、胞吉のやや憂いのある情感もよく再現できていた。若くして亡くなったのが惜しまれる。
〔伝統〕作並系仙台亜系。
〔参考〕