煤孫盛造(すすまごもりぞう:1950~)
系統:南部系
師匠:煤孫実太郎
弟子:
〔人物〕昭和25年7月5日、岩手県花巻市の木地業煤孫実太郎の三男に生まれる。煤孫茂吉は祖父、煤孫達雄は長兄である。
昭和48年7月より父実太郎について木地の技術を習得した。昭和56年から盛造名義のきなきなを製作するようになった。昭和59年に父実太郎が亡くなったあとも花巻のきなきなを継承して、製作を続けている。
〔作品〕祖父茂吉、父実太郎譲りのきなきなを中心に製作を行っている。胴の中央のくびれたもの、胴の中央に帯のついたもの、胴裾のくびれたものの三種の無彩きなきながある。
古い南部のきなきなにあるろくろ線を加えた様式も作る。
また、他に新考案ものも作り、宮沢賢治風に帽子を被ったきなきな(デクノボーこけし)や、ろくろ線の彩色を施したものなどがある。
無彩のものは木肌の美しさと造形の姿が見所である。
下掲はろくろ線を付したきなきなで、これも古い様式の一つ。
〔系統〕南部系
〔参考〕