瀬谷幸治

瀬谷幸治(せやこうじ:1952~)

系統:土湯系

師匠:瀬谷重治

弟子:遠藤忠/半澤正則/坂本恭啓

〔人物〕 昭和27年3月19日福島県郡山の木地業瀬谷重治の長男に生まれる。父重治は松村一四郎より木地を学んだが、後に岩本芳蔵よりこけしの製作を学んだ。幸治は木地の修業を父重治について昭和47年6月より始めた。作品は翌48年頃から蒐集家の手に渡るようになった。こけし店たつみで父の重治とともに頒布された。野矢俊文は相弟子にあたる。
平成14年頃から体調不良のためこけしを全く作れなくなった。平成24年6月に復活して僅かにこけしを作り、遠藤忠を弟子とした。その後、体調は回復して平成26年4月から半澤正則に木地を教えた。平成29年3月より坂本恭啓、4月より佐々木達也(令和元年12月破門)、令和元年11月から関根由美子を弟子にして指導を続け、その後さらに三人程の新人が入って活動を継続している。


瀬谷幸治 平成29年6月 撮影:中根巌

   〔作品〕 下の写真は昭和48年4月の作でこけしを作り始めた頃のもの。小寸やえじこは岩本善吉の味を良く出している。


〔右より 9.0cm、12.1cm、えじこ3.3cm(昭和48年4月)(橋本正明)〕

昭和40年代後半から50年代初めにかけて瀬谷重治の各種善吉型がこけし店たつみから継続的に頒布され、やがて幸治のこけしもたつみから頒布されるようになった。下掲は武田利一蔵品を復元したもの。


〔22.0cm(昭和49年)(橋本正明)〕たつみ頒布

岩本芳蔵の古型にも取り組んだ。


〔 30.3cm(昭和55年)(高井佐寿)〕

平成17年ころより体調を悪くしてこけし製作を中断していたが、平成24年頃少し製作したことがあった。下掲の3本は名古屋こけし会の〈木でこ・203〉で復活が報じられた時のもの。


〔右より 24.2cm、15.2cm、18.2cm(平成24年)(矢田正生)〕


〔右より 25.3cm(平成29年1月)善吉型、24.2㎝(令和玩年11月)善吉型、25.2cm(令和2年10月)本人型、23.8㎝(令和2年11月)磯谷直行型、24.8cm(令和3年4月)氏家亥一型、24.5cm(令和3年5月)芳蔵型〕

〔伝統〕 土湯系中ノ沢亜系

〔参考〕

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