水戸寛(みとひろし:1933~2019)
系統:蔵王高湯系
師匠:石山三四郎
弟子:
〔人物〕昭和8年1月17日、京都の京染商水戸佐武郎の長男に生まれる。昭和19年、天童市田鶴町に移り、同23年高等小学校を卒業後、土産物店を始めたが、同時に山寺の叔父石山三四郎について木地を修業した。昭和28年、年期明け後、会田栄治の工場で同29年まで働いた。同年、田鶴町の自宅で独立開業、新型こけしを主に作った。昭和34年より三四郎型も作り始め、昭和41年より天童市東本町で土産店経営のかたわら、こけしを製作した。
高齢になりしばらくこけし作りは中断していたが、令和元年6月14日に没した、行年87歳。
〔作品〕初期にどのようなものを作っていたかわからない。昭和34年以降製作を始めた石山三四郎様式のこけしは残っている。昭和53年に三四郎の戦前作を復元したことがある。
土産物として作る小寸(豆こけし)の組み物などもあり、人気があった。
〔伝統〕蔵王高湯系 石山三四郎型の後継者であった。
〔参考〕