森谷和男(もりやかずお:1928~2019)
系統:鳴子系
師匠:高橋盛/高橋盛雄
弟子:
〔人物〕昭和3年9月4日宮城県玉造郡岩出山町通丁7の農業森谷平十郎・とよの四男に生まれる。鳴子高橋盛の妻女きくゑの甥にあたる。昭和18年3月岩出山尋常小学校を卒業。昭和24年11月より鳴子にて高橋盛、高橋盛雄の指導を受けた。昭和27年11月までの修業期間を終えた後は、盛の工房高勘の職人として働いた。滝島茂は弟弟子にあたる。昭和36年2月20日に独立、鳴子町大口字中野で開業した。その後、大崎市岩出山池月に移り、こけしの製作を続けた。
平成31年2月10日没、行年92歳。
〔作品〕高橋盛の戦後の作風を継承した。また盛の父の勘治型のこけしも作った。際立った個性の発揮を追究するタイプではないが、60年以上継続してこけし製作にかかわっていたので、作為のない自然な作行となっており、その無心な作風には好感を持つ人が多かった。本人の人柄もあって若い蒐集家からも慕われていた。
〔系統〕 鳴子系 利右衛門系列
〔参考〕