山尾昭

山尾昭(やまおあきら:1927~)

系統:遠刈田系

師匠:山尾武治

弟子:山尾広昭/山尾裕華

〔人物〕 昭和2年3月30日、秋保町湯元字薬師のこけし工人山尾武治の長男に生まれる。山尾昭子は妹である。昭和15年ころより父武治について木地を学び、一時こけしを製作したことがあった。
昭和19年からは国民学校、中学校の教員を務めた。教員務めの傍ら、昭和27年頃ころより再びこけしを作るようになった。昭和46年父の武治が亡くなった後はその店を継承した。
平成10年に教員を辞めて以降、こけし製作に専念できるようになった。
息子の山尾広昭、その妻女裕華もこけしを作るようになった。


山尾昭

〔作品〕下掲は鳴子の日本こけし館蔵の6寸。昭和15年頃14歳の作。まだ作り始めのものであるが、その当時の父山尾武治の作風を忠実に映しており、筆もしっかりしていて既に鑑賞に耐える作品になっている。教員になる前の戦前作は稀少である。


〔17.9cm(昭和15年頃)(日本こけし館)〕深沢コレクション

戦後、昭和27年頃から、再び父武治の指導を受けてこけしの製作を再開した。
戦前の雄渾なタッチの描法ではなくなったが、整った筆法の品のいい作風になった。


〔25.0cm(平成12年)(高井佐寿)〕

〔伝統〕遠刈田系秋保亜系

 

〔参考〕

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