山尾広昭

山尾広昭(やまおひろあき:1958~)

系統:遠刈田系

師匠:山尾昭

弟子:

〔人物〕昭和33年12月14日、宮城県秋保町湯元の中学校教員でこけし工人の山尾昭、美枝子の長男に生まれる。祖父は山尾武治。昭和53年に東北学院大学法学部法律科を卒業し、水戸屋開発株式会社に入社した。水戸屋は秋保の老舗旅館であり、また祖父武治の実家でもある。広昭は高校在学中より木地挽きの修得を行っていたが、就職後はしばらく勤務が忙しくロクロから遠ざかった。平成5年頃から勤めの傍ら休日等を利用して父の昭について木地の技術を磨くようになり、こけしの製作に取り組んでいる。妻女裕華も平成12年よりこけの描彩を始めている。

山尾広昭

〔作品〕父の昭の作風を継承することから、こけしの製作を始めた。下掲の右3本はその時代のこけし、左端は祖父武治の昭和14年頃の復元作である。
 

〔右より 24.2cm(平成12年7月)、24.8cm(平成12年12月)、12.1cm(平成13年3月)、21.2cm(平成13年2月)(中根巌)〕

下掲はやはり山尾武治の復元で、初期の甘さのある表情とは変わり、切れ長の瞳の張りのある表情になっている。


〔30.9cm(平成13年)(高井佐寿)〕

〔伝統〕遠刈田系秋保亜系

〔参考〕

  • 中根巌:新人紹介「 山尾広昭」〈伊勢こけし会だより・85〉(平成12年6月)
  • 中根巌:新作者紹介 山尾広昭〈木でこ・174)(平成13年3月)
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