古関節郎(こせきせつろう:1922~)
系統:木地山系
師匠:小椋久太郎
弟子:
〔人物〕大正11年に雄勝郡稲川町大館中野に生れた。木地山の小椋久太郎の妻ミヨの弟、また久太郎の母方の従弟にもあたる。秋田県川連の蒔絵師。兄に古関六平がおり、六平は岩手県工業指導所に行って、のちに漆工芸家として有名になった。
節郎は、秋田県木地山の小椋久太郎、宏一のこけし描彩者でもある
義兄の小椋久太郎が昭和18年8月から9月まで戦争で召集された際には、節郎が描彩をした。
また平成10年に小椋久太郎が亡くなった後、久太郎の長男宏一に頼まれてこけしの描彩を行った ことがあった。節郎はまもなく木地山から離れたので宏一名義での描彩は長い期間ではなかった。その後の消息は未調査である。
〔作品〕戦前昭和18年の一時期の久太郎名義に節郎の描彩のものがあるはずであるが、どれが節郎であったかは明確ではない。
下掲は宏一に頼まれて平成10年に節郎が描彩したもの。署名は宏一となっている。
〔19.8㎝(平成10年3月)(中根巌)〕宏一名義 節郎の描彩
同時期ではあるが下掲は節郎本人名義のこけし。
〔伝統〕木地山系
〔参考〕