古関六平

古関六平(こせきろくへい:1918~2011)

系統:木地山系

師匠:小椋久太郎

弟子:

〔人物〕大正7年、雄勝郡稲川町大館中野に生れた。木地山の小椋久太郎の妻ミヨの弟、また久太郎の母方の従弟にもあたる。弟に節郎がいる。
秋田県立川連漆器工業試験場講習所で漆芸を学び、その後岩手県工業指導所(現在の県工業技術センター)に在籍しつつ、伝統的な秀衡塗や浄法寺塗に現代的なデザインを盛り込んだ独自の作品を多数発表した。昭和63年には勲五等瑞宝章を受章。同年、岩手日報文化賞も受賞し、また翌平成元年には岩手工芸美術協会会長として岩手県勢功労者にも選ばれた。
木地山の小椋久太郎が平成10年亡くなった後、小椋宏一に頼まれて六平の弟の古関節郎がこけしの描彩を行ったが、節郎が木地山を下りたので、平成11年に盛岡の六平が依頼を受けてそのこけしの描彩をしたことがあった。
平成23年没、行年94歳。
久太郎のこけしのコレクターでもあったが、その収集品の一部は没後の平成30年に岩手県立博物館で展示された。

〔作品〕下掲の二本は古関六平が平成11年82歳の時に描彩したもの。描彩を行った期間は長くはない。


〔右より 19.8㎝(平成11年11月)、25.4㎝(平成11年7月)(中根巌)〕

胴背には六平の署名がある。


胴背の六平の署名

〔伝統〕木地山系

〔参考〕

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