小椋勝雄(おぐらかつお:1909~1936)
系統:木地山系
師匠:小椋米吉
弟子:
〔人物〕明治42年8月13日、秋田県雄勝郡稲川村大館の木地師小椋米吉、ツメヨの長男に生まれた。小椋俊雄は次弟である。大正4年12月に一家は北海道枝幸郡原野に移住し、さらに大正7年北海道上川郡神楽村神楽町本通(旭川)に移った。勝雄も父の米吉について木地の技術を習得、〈鴻・6〉でその名前が紹介されている。しかし、勝雄は昭和11年3月30日に28歳で旭川で亡くなった。
石井眞之助は、昭和10年に手紙注文で父米吉のこけしを入手しているが、長男勝雄にまでは届かず、昭和15年に深沢要が旭川を訪れた時にはすでに他界していて、そのこけしは確認できなかった。昭和12年の東京こけし會〈こけし作者一覧番付〉には「旭川 小椋勝夫」として名前が載った。
〔作品〕未確認。
〔伝統〕木地山系