大沼栄五郎

 弘化4年7月6日、宮城県鳴子の大沼駒蔵の長男に生まる。戸籍名善三郎。塗師栄三郎は弟。木地は横谷善作について学んだという。沢口吾左衛門文書木地挽ノ部に記載されている。長男は熊太郎(明治5年7月14日生。木地師のほか、飲食店などを経営し、仙台で没した。没年不明)、次男は熊治郎で大井沢、肘折、及位、仙台などで働いた。この一家は大物挽きが専門であった。弟の栄三郎は塗師で秋保村立職工学校では塗りの助教などを勤めた。栄三郎はこけし工人大沼純の祖父にあたる。栄五郎がこけし作者であったかどうかは不明である。没年不明。

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