大沼浅吉

大沼浅吉(おおぬまあさきち:1861~1935)

系統:鳴子系

師匠:大沼岩太郎

弟子:大沼竹雄/大沼正雄

大沼岩太郎の婿養子。
文久元年2月25日、岩出山の渋谷平吉の弟に生まれた。鳴子の大沼岩太郎について木地の修業を行った。明治20年に岩太郎の長女せいと結婚して婿となり、大沼姓となった。描彩は不得手であり、浅吉の挽いた針箱、臼、こけしなどに妻せい、娘きのひ、志けよ、岩太郎などが描彩をしたという。竹治、竹雄、正雄の三男がいたが、長男武治は幼時になくなった。木地は竹雄、正雄が継承した。昭和8年に養父岩太郎が亡くなった。浅吉も昭和10年4月8日、75歳で没した。
浅吉が挽いたこけしの木地はかなりあったと思われる。ただし描彩は、家人たちの仕事であった。

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