武田仁兵衛

武田仁兵衛(たけだにへえ:1894~)

系統:山形系

師匠:小林倉吉

弟子:佐藤重二

明治27年頃、山形県東村山郡鈴川村山家にまれる。大正元年19歳で小林倉吉に入門した。大正7年11月に年期が明けた。昭和14年の〈再版 東北の玩具〉では米沢の工人として紹介されている。兄弟弟子たちによると、仁兵衛は修業時代にこけしは全然作らなかったというので、米沢に来てから作ったののかもしれない。仁兵衛のこけしは未確認。没年月日も不明である。
なお米沢の佐藤重二は、米沢市膳部町にいた武田仁兵衛について木地を修業し、木管等撚糸関係の木地を挽いたという。ただ佐藤重二のこけしは昭和13年頃佐藤巳之吉に習って作ったというから、仁兵衛からの伝承ではない。

大正7年の謝状 小林家記録書(写し)

大正7年 贈与証 小林家記録書(写し)
贈与品中のキシャゲは板金工具の一つである

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