佐藤千代治

佐藤千代治(さとうちよじ:1890~)

系統:山形系

師匠:小林倉吉

弟子:

明治27年頃、山形県山辺町大字田小路に生まれた。明治39年8月山形市愛宕町の小林倉治に入門した。明治43年11月に年季明けし、12月仙台第2師団歩兵第2大隊に入隊した。大正2年12月除隊した後、小林家に7ヶ月間お礼奉公した。この時、倉治の二女ミヌ(明治26年10月7日生まれ)と結婚し、さらに小林家の職人として働いた。小林家記録書によれば大正5年に80円、大正8年に300円をそれぞれ職人の報酬として千代治に与えたという記録があり、大正8年頃までは小林家の職人をしていたことは明らかであるが、その後は不明である。こけしは作らず、木地挽き専門であった。
小林家の記録書を見ると御礼奉公や指導の恩に報いる等、模範的な弟子であったようだ。
こけしも挽いたであろうが、作品は未確認である。

小林家記録書(写し) 佐藤千代治1

小林家記録書(写し) 佐藤千代治2

小林家記録書(写し) 佐藤千代治3

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