佐藤善作

佐藤善作(さとうぜんさく:1902~1933)

系統:遠刈田系

師匠:佐藤善八

弟子:

明治35年1月8日、宮城県刈田郡遠刈田新地の木地業佐藤善八の二男に生まれた。長兄は善助。姉のたまよは佐藤丑蔵の妻女となった。大正5年より父善八について木地を修業した。大正10年ころは北岡仙吉の木工所で木地職人として働いた。大正13年ころに及位へ行き、文六の下で木地を挽いた。昭和元年ころ花巻の南部商会へ移り、照井音治と共に木地を挽き、昭和2年夏に北海道函館へ移って鈴木直四郎の木工所に入り、直四郎の娘辰江と結婚して、直四郎の婿養子となった。以後直四郎の木工所で働いたが、昭和7年結核で仙台大学病院へ入院、昭和8年4月25日没した。32歳。
こけしは残っていないが、修業時代や文六の下では若干作ったと思われる。函館時代にはこけしは全く製作しなかった。

北岡商店の佐藤善作 大正10年頃

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