遊佐博章(ゆさひろあき:1963~)
系統:鳴子系
師匠:伊藤松一
弟子:
〔人物〕昭和38年に生まれた。父の実家の二軒先が、伊藤松一の妻女よし子の実家だった縁で、松一方に入門し、昭和59年から63年まで足掛け5年間、木地の修業を行った。
平成元年に自らのロクロを設置して独立開業した。鳴子ダムに近い鳴子町岩淵に店を持ったが、それほど製作を行ったわけではなく、平成10年代に体調を崩して廃業した。
その後は鳴子のホテルや旅館で働いたようであるが、平成20年過ぎに他出して、以後消息ははっきりしない。博章の作として残る作品は、極めて限定的である。
〔作品〕平成12年11月の名古屋こけし会で少数頒布されたことがある。伊藤松三郎、松一の作風を継承したこけしだった。
〔系統〕鳴子系金太郎系列
〔参考〕
- 中根巌:珍しいこけし(六)〈伊勢こけし会だより・168〉(令和4年3月)