阿部尚雄

詳細不明ながら昭和30年代前半の作と思われるこけしで、胴底に「鳴子町 阿部尚雄作」と署名の入ったものが存在する。作風は岩太郎系列の桜井一家のものである。ただし、桜井昭二桜井昭寛ともにこの作者の記憶はないという。詳細は不明であったが、山本吉美旧蔵の桜井実とほぼ同趣の描彩であることがわかり、実の作である可能性が高い。


〔21.3㎝(昭和30年代前半)(中根巌)〕

〔参考〕

  • 中根巌:桜井三兄弟と阿部尚雄のこけし〈木でこ・238号〉(令和3年9月)
  • 中根巌:珍しいこけし(六)〈伊勢こけし会だより・168号〉(令和4年3月)

 

 

 

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