佐藤円夫

佐藤円夫(さとうかずお:1942~2017)

系統:遠刈田系

師匠:佐藤武雄/佐々木幸雄

弟子:佐藤武直

〔人物〕 昭和17年6月10日、宮城県名取郡秋保町薬師のこけし工人佐藤武雄の長男に生まれる。戸籍名は一夫。姉に節子、弟に武志がいる。祖父は菅原庄七の師匠佐藤三蔵である。学校卒業後、父の武雄について木地挽きをはじめ、さらに昭和33年頃からは遠刈田の小室万四郎工場で技術を磨いた。小室工場では主に佐々木幸雄の指導を受けた。昭和35年よりこけしの描彩を始めた。また、弟の佐藤武志も昭和38年より木地の修業を始めた。ただしこの時期から、円夫は木地下を挽く仕事が主となったので作品数は必ずしも多くはなかった。
昭和63年に秋保工芸の里がオープンしてからは、この地に「佐藤こけし屋」を開設し、こけしを製作販売した。平成6年に身体を壊し3ヶ月ほど休業したが、長男の佐藤武直は、後を継ぐべく会社勤務を辞めて芋沢の佐藤正廣の下に通って木地を習い、平成7年8月まで約1年間の修業を積んだ。その後、秋保に戻り、円夫より描彩を習って、平成12年頃より武直名義のこけしを作りはじめた。その後、父子ともに秋保工芸の里でこけしを作った。
平成29年8月24日没、行年76歳。

佐藤円夫 平成25年  撮影:国府田恵一

〔作品〕 秋保の佐藤三蔵やその弟子菅原庄七から継承した型が基本である。
初期の作品は、やや甘いが、あどけない幼女の面影があった。
晩年になると表情はやや腺病質になり、目や眉の両端が極端に下がる独特の面描になった。


〔 24.0cm(平成14年)(高井佐寿)〕

 〔伝統〕 遠刈田系秋保亜系 後継者に長男武直がいる。

〔参考〕

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