佐藤すみえ

佐藤すみえ(さとうすみえ:1949~)

系統:遠刈田系

師匠:佐藤憲雄

弟子:

〔人物〕 昭和24年11月18日、農業丹野優の二女に生まれる。昭和52年遠刈田の佐藤憲雄と結婚した。夫憲雄は佐藤照雄の長男、佐藤静助は照雄の従兄に当たる。昭和59年5月より憲雄の木地業を手伝いながら、こけしの描彩を学び、昭和61年頃から作品を発表するようになった。
平成7年8月夫の憲雄に先立たれた。
佐藤周治郎の直系は佐藤静助であったが、静助が福島に移ったため、照雄が周治郎の家に入った。憲雄夫婦はその家を継いだ。遠刈田新地の坂を上って左手に今は改築した新しい住居があり、その下手奥にこけしの店と工房を持つ。
一筆目の静助の後継者として貴重な存在となっている。


佐藤すみえ 令和元年5月12日

〔作品〕 下掲の作り付けは初期の作。右端は初作に近い。佐藤静助の型を継承している。


〔右より 15.6cm(昭和61年7月)、15.4cm(昭和63年11月)(橋本正明)〕

静助型を継続して制作、寸法の大きな差込み頭の一筆目も、静助の作風をしっかり継承して、よくその情感を再現していた。


〔 24.4cm(平成2年)(橋本正明)〕名古屋こけし会頒布

夫憲雄が亡くなった後は、その工場をまもって、こけし製作を続けている。


〔30.3cm(平成11年)(高井佐寿)〕


〔18.0cm(平成31年)(橋本正明)〕

亡夫憲雄の祖父にあたる佐藤豊治の型も復元したが、よくその雰囲気を再現した。


豊治型〔右より 24.3cm、12.2cm、21.3cm(令和2年)(中根巌)〕
左二本は天江富弥旧蔵〈こけし這子の話〉掲載、右端は〈古計志加々美〉掲載のそれぞれ復元作

  〔伝統〕 遠刈田系周治郎系列

[`evernote` not found]