大槻千代吉

大槻千代吉(おおつきちよきち:1918~)

系統:遠刈田系

師匠:作田栄利

弟子:

〔人物〕大正7年5月4日生まれ。宮城県刈田郡蔵王町遠刈田の作田栄利に師事して木地の技術を習得した。独立後は新型木地や玩具類を主に挽いていたが、昭和30年代頃から時に遠刈田の伝統的なこけしも作るようになった。こけしの製作数は多くない。工房は遠刈田新地にあって、伝統的な様式だけではなく、胴に泥絵の具で七福神などを詳細に描いたものなどもあった。こけし以外にも招き猫、種々の福助など独自の木地玩具を作っていたようである。 

〔作品〕下掲二葉のように遠刈田の伝統的な様式の作品はあまり多くはない。昭和30年代の作は栄利の様式を踏襲していた。


〔21.2cm(昭和35年)(高井佐寿)〕


〔15.3cm(昭和57年頃)(ひやね)〕 

〔伝統〕遠刈田系吉郎平系列

〔参考〕

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