こけし句会


昭和23年ころから、作家福田清人が中心となって西荻窪で催されていた句会。大日本国語辞典の編集者松井簡治の息子でその校正にも携わった松井驥(駑十)などもこの句会に参加していた。昭和26年6月にこの句会の句友19名が10句づつ出してまとめた〈こけし句集〉が残されている。細田源吉(プロレタリア文学の作家)、岩佐東一郎(詩人)、田中冬二(詩人)、高橋邦太郎(翻訳家)などの名がみえる。
戦後まもなく西荻窪に開店された洋菓子店「こけし屋」には多くの文化人のあつまり「カルヴァドスの会」があったが、福田清人や細田源吉もその仲間であったから、「こけし句会」は「こけし屋」に集まった句会であったかもしれない。こけしにまつわる句があったかどうかは不明である。

〔参考〕

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