西田記念館

戦前から昭和の年代にわたり、こけし界をリードしたこけし研究家・蒐集家西田峯吉のコレクションを中心に展示する記念館。 自分のコレクションをこけしの故郷に残したいという西田峯吉の意思を汲んだ公益財団法人東邦銀行教育・文化財団が、コレクションの寄贈を受けて、地域文化の振興を目的としたこけし館を設立した。西田記念館は福島市内から土湯温泉に向かう途中のアンナガーデン内にあり、平成7年4月に開館した。

原郷のこけし群 西田記念館

原郷のこけし群 西田記念館

寄贈された西田コレクションのこけしは約3,500本である。昭和62年に刊行された未来社〈原郷のこけし群〉に掲載された戦前作480本を含む。蒐集年代は昭和12年以降であるが、石井眞之助はじめ古い蒐集家から譲られたもの、吾八経由で入手した古い蒐集家のものなど明治期から大正期のこけしや、深沢要による発掘工人の初作など貴重なものが少なくない。主なものとしては高橋勘治、高橋盛一家、奥山運七、渡辺作蔵、浪江不明こけし、阿部金蔵、斎藤幸兵衛、盛秀太郎、大沼甚四郎、鈴木庸吉、小椋米吉等がある。コレクションは異端の作よりは、質の良い正統的なものを丹念に集めているので、多くのこけしのスタンダードを見ることが出来る。総じて保存は極めてよい。 展示室内の照明は紫外線を遮断した蛍光灯になっていて、こけしの退色防止への気配りもできている。ただ展示は全てが常設ではなく、企画展に伴った展示替え等によって、コレクションの一部が展示されている。

西田記念館 展示室

西田記念館 展示室

この記念館には、西田コレクション以外にも、玉山勇らの蒐集品も寄贈されていて、そうした収蔵品の展示も行われている。木地玩具コーナーや各系統のこけし解説、こけし関連資料や文献の展示もある。 記念館からは吾妻連峰を眺めることもでき、福島から土湯温泉に向かう時に立ち寄って古品と対峙する空間を楽しむことが出来る。

西田記念館から眺める吾妻連峰

西田記念館から眺める吾妻連峰

〔参考〕 西田記念館ホームページ

福島市荒井字横塚3-183

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