白鳥保子(しらとりやすこ:1961~)
系統:蔵王高湯系
師匠:石山和夫
弟子:
〔人物〕 昭和36年3月1日に山形市に生まれる。昭和58年3月武蔵大学人文学部を卒業後、山形の伝統産業である織物会社に就職した。昭和60年に結婚。
東京で大学生活を送るうちに故郷の良さを再認識しその中でも木の温もりや優しさを感じさせるこけしに愛着を感じる様になった。山寺に石山和夫工人を訪問した際に素朴でしかも情熱溢れる和夫工人に魅力を感じ、伝統を引き継ぎたいと強く意識し、ついに平成24年9月に石山和夫に入門した。
こけしの市販は平成25年4月より開始、平成25年11月第45回「こけし塚供養祭」直会の席で新工人として正式に紹介発表された。蔵王高湯系としては久々の新人工人登場であり、将来が楽しみな工人である。
尚〈こけし山河・263〉が文献初出となり、平成25年11月、大阪こけし教室で初頒布された。
〔作品〕 下掲写真の通り各種の型を特徴を捉えて製作している。左端柏倉喜平治型の喜平治は石山三四郎の弟子で戦後ごく一時期、山寺でこけしを製作した工人。
〔右より 9.1cm、9.3cm(平成25年8月)、18.3cm(平成26年3月) 名古屋こけし会頒布、15.2cm(平成26年6月)伊勢こけし会頒布・柏倉喜平治型(中根巌)〕
〔10.5cm(平成30年10月)(橋本正明)〕 東京こけし友の会例会お土産こけし
荒井雅雄型の復元をしたこともある。
〔右より 12.3㎝、17.0㎝(令和4年3月)(中根巌)〕荒井雅雄型
〔系統〕 蔵王高湯系
〔参考〕
- 中根巌:白鳥保子の荒井雅雄型と石山陽子のこけし〈木でこ・242〉(令和4年5月)
- こけしと手織りの小部屋
- こけしのなかのわたし