富塚由香(とみづかゆか:1992~)
系統:弥治郎系
師匠:小倉勝志
弟子:
〔人物〕 平成4年7月27日に富塚信雄・ひろみの長女として宮城県白石市に生まれる。大河原商業高校卒業後、高校の担任の紹介で白石市の「地域人材育成事業」のプログラムに応募し、平成23年4月21日より弥治郎こけし村で木地業の修業を始めた。平成24年からは小倉勝志が正式な師匠となった。3年間弥治郎こけし村で修業を重ね、平成26年4月1日よりこけしの市販を始めた。独楽、えじこ、ダルマも製作している。なお文献初出は、平成26年4月30日発行の〈こけし時代・7号〉弥治郎特集である。同年4月に青葉こけし会、5月に大阪こけし教室で頒布され、〈こけし山河・266号〉で新人紹介されている。平成27年2月には東京こけし友の会のおみやげこけしに採用された。約2年間、弥治郎こけし村の事務員を勤めながらこけしの製作を行っていたが、平成28年5月、結婚を機に埼玉県蕨市に引っ越した。蕨でもこけし製作を続けており、同年9月の鳴子全国こけし祭では実演工人として参加し、トークショーにも出演した。
〔作品〕 師匠の小倉勝志からの継承として勝志型と嘉三郎型を主に製作している。素直な作風である。
〔右より 21.4cm(平成26年3月)、15.1cm(平成26年5月)大阪こけし教室頒布、21.2cm(平成26年9月)名古屋こけし会頒布、18.1cm(平成27年2月)伊勢こけし会頒布、18.2cm、18.2cm(平成28年4月)(中根巌)〕 弥治郎時代
〔 17.7cm(平成29年1月)(橋本正明)〕 嘉三郎型 蕨時代
〔系統〕 弥治郎系嘉吉系列
〔参考〕