小島長治郎(おじまちょうじろう:1926~2018)
系統:鳴子系
師匠:鈴木庸吉
弟子:小形通憲
〔人物〕 大正15年9月9日、宮城県刈田郡七ヶ宿町滑津の農業小島長三郎の長男に生まれる。昭和16年16歳の時、滑津の東北工芸五十嵐木工所にて鳴子の鈴木庸吉について木地を学んだ。昭和20年に年季明けして、昭和25年より独立開業した。しばらく新型を作っていたが、昭和49年頃から伝統的な庸吉型のこけしを作る様になった。七ヶ宿町字原道下に小島長治郎こけし店を開業した。昭和52年より白石の小形通憲にこけし製作の指導を行った。
平成30年2月1日没。行年93歳。
〔作品〕 木地描彩とも本人。木地の師匠であった鈴木庸吉の型を継承している。下掲写真は庸吉型を作り始めた最初の頃の作。
製作を続けるにつれて、鈴木庸吉型も自分の筆法、スタイルに変わって行った。
〔右より 21.2cm(昭和54年)庸吉型、24.0cm(平成8年)(高井佐寿)〕
庸吉型を作っていたが、庸吉の師匠である高野幸八の型に取り組んだこともあった。
〔伝統〕 鳴子系幸八系列
〔参考〕
小島長治郎こけし店