藤戸一栄(ふじとかずえ:1957~)
系統:肘折系
師匠:小林定雄
弟子:
〔人物〕 昭和32年2月1日岩手県和賀郡湯田の豆腐店の藤戸三雄、こよ子の長男にに生まれる。
昭和46年中学生のころ、近くにいた小林定雄のこけしつくりに興味を持って、技術を学び、こけしの製作を行った。無心無欲で製作したこけしは蒐集家の関心を誘って、何本かが蒐集家の手に渡った。ただし、進学等で忙しくなり、こけし作りは約1年程度の期間で終わった。
現在も岩手県 和賀郡西和賀町 湯本に住んでおり、マラソンランナーとして有名、また各地で開催される駅伝大会の地元チーム(西和賀町駅伝チーム)の監督としても活躍している。
〔作品〕 昭和46年ごろに製作したものが残っている。東京のこけし店で売られたこともあった。下掲の3本はほぼ初作に近い習作段階のこけしである。湯田らしい作風で面白い出来であった。
[右より 15.3cm、20.2cm、10.1cm(昭和46年)(橋本正明)]
下掲の作品は商品として頒布されたもの。定雄から継承した湯田時代の丑蔵の余韻が残る作品だった。
〔伝統〕 肘折系文六系列 湯田