佐藤セチ子(さとうせちこ:1938~2003)
系統:弥治郎系
師匠:佐藤春二/新山慶美
弟子:
〔人物〕昭和13年7月25日生まれ。実家は農業。熱塩の佐藤春二は新山慶美の弟勝一を養子としたが、その勝一に嫁したのがセチ子である。養父春二の木地を手伝いながら描彩の手ほどきも受けた。
春二の没後は、義兄の新山慶美にさらに指導を受け、昭和60年頃よりセチ子名義のこけしを発表した。木地は新山慶美一家のもので、セチ子はおもに描彩のみ行った。
ただし製作数は必ずしも多くはない。平成13年夫の勝一が亡くなり、以後一人暮らしをしていたが平成15年4月29日にセチ子も没した。行年66歳。
〔作品〕下掲は昭和61年の作で、ほぼ作り始めの作。春二の作風を継承している。
〔伝統〕弥治郎系幸太系列
〔参考〕
- 村上穆:追悼 佐藤セチ子さん〈こけし手帖・521〉(平成16年6月)