佐藤英之(さとうひでゆき:1977~)
系統:弥治郎系
師匠:佐藤誠孝
弟子:
〔人物〕昭和52年8月2日福島県いわき市平の佐藤誠孝、美喜子の長男に生まれる。父の誠孝はいわき市で「木地処さとう」を開設し、こけしや木地製品の製作販売を行っていた。英之は15歳で奈良県の天理高校に入学、卒業後大阪の関西外国語大学に進学した。卒業後、大阪の商社に約2年余勤めたのち平成14年7月に福島県いわき市に戻って父誠孝について木地の技術を習得した。平成15年5月の弥治郎こけし工人会総会にて、弥治郎系伝統こけし工人として承認された。
平成22年1月2日には、弥治郎こけし神社の初挽き工人を務めた。
平成23年の東日本大震災による原発事故のため一家はいわき市より群馬県渋川市赤城町に避難移転したが、平成24年の4月に平(福島県いわき市平塩字徳房内)に戻り、「木地処さとう」の営業を再開した。
平成25年4月に結婚した。
平成27年英之、雅(みやび)夫妻は、父佐藤誠孝の工房から離れていわき市小川町に独立し、工房を整えた。
趣味はけん玉。公益社団法人日本けん玉協会のタイトル戦で入賞したこともある。こけしけん玉など新趣向のけん玉も製作する。
右:佐藤英之 左:佐藤美喜子 平成30年弥治郎初挽式会場 撮影:佐藤 健兒朗
〔作品〕平成15年より英之としてこけしを製作している。下掲二本はほぼ作り始めて間もない時期の作品。
〔右より 24.0cm、18.0cm(平成15年)(高井佐寿)〕
祖父誠型を中心に、小倉嘉三郎型、大野栄治型などのこけしを製作している。
〔右より 21.3cm、18.2cm(平成23年5月)誠型、22.8cm(平成25年5月)誠古型(高井佐寿)〕
写真掲載の右2本は、東日本大震災のためいわき市より避難移転した赤城町で製作したものである。
〔系統〕 弥治郎系嘉三郎系列
〔参考〕