高橋きくゑ

高橋きくゑ(たかはしきくゑ:1896~1963)

系統:鳴子系

師匠:高橋盛

弟子:

〔人物〕 明治29年6月2日、宮城県玉造郡岩出山町森谷平治、ともの二女に生まれた。大正5年鳴子町湯元の高橋盛と結婚、盛雄、まつを、たきゑ、福寿らの子供をもうけた。夫盛のこけしの描彩を手伝った。大正12年に一家は鳴子町新屋敷に転居した。
昭和14年高橋盛が秋田県県立工芸指導所の講師となって赴任したので、一家も秋田に移った。きくゑは秋田でもこけしの描彩を行った。昭和23年に鳴子町新屋敷の自宅に戻った。
昭和38年10月3日没、行年68歳。
こけし工人森谷和男はきくゑの甥にあたる。

 〔作品〕 作品は高橋盛として蒐集家の手に渡っているものもある。〈古計志加々美〉では盛一家の描彩分析が行われている。秋田時代の盛にはきくゑの描彩のものがかなりある。
盛と比較すると面描がこじんまりしてしている。

〔20.3cm(昭和12年ころ)(西田記念館)〕
〔20.3cm(昭和12年ころ)(西田記念館)〕

系統〕 鳴子系利右衛門系列

 〔参考〕

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