高橋輝行(たかはしてるゆき:1940~)
系統:鳴子系
師匠:高橋盛雄
弟子:高橋正子
〔人物〕昭和15年1月13日、鳴子町大口字町西の公務員高橋次郎、あさのの次男に生まる。昭和30年3月川渡中学校卒業後、直ちに鳴子高勘の高橋盛雄の弟子となり木地を修業、高勘の職人として長く働いた。〈こけしガイド〉で新進気鋭の作者として紹介された。昭和40年11月10日、高橋盛の孫娘正子(松子長女)と結婚した。昭和44年9月まで高勘の職人を務めた後に鳴子町字鷲ノ巣で独立した。その後、大崎市鳴子温泉馬場に「こけしの高輝」を開業し、こけしの製作を続けた。 妻の正子も昭和54年頃から輝行の木地に描彩し、正子名義で作品を出すようになった。高橋義一は義弟に当たる。
〔作品〕鳴子「高勘」の伝統を継承したこけしを作る。高橋勘治一家が製作していた古型にも取り組んだ。下掲は勘治四男の勘四郎が大正期に製作した型を復元したもの。
こけし製作は木地描彩共に破綻がなく、安定した作品を作り続けている。
〔伝統〕鳴子系利右衛門系列
〔参考〕
こけしの髙輝、〒989-6100 宮城県大崎市鳴子温泉馬場49−3