高橋松子(たかはしまつこ:1920~2005)
系統:鳴子系
師匠:高橋盛雄
弟子:
〔人物〕大正9年2月2日、宮城県玉造郡鳴子の高橋盛、きくゑの長女に生まれる。戸籍上の名前はまつを、生年月日は届出日の2月7日になっている。高橋盛雄は長兄、遊佐福寿は弟にあたる。
鳴子高等小学校を卒業後、兄盛雄とともに横須賀航空廠に勤務。その後、父盛のいた秋田へ移って結婚した。昭和20年に長女正子が生まれた。昭和25年冬に鳴子へ帰った。昭和26年9月長男義一が生まれた。
昭和27年ころから義姉達子とともによこや旅館のおみやげこけし(新型)の描彩を担当したが、やがて伝統こけしに魅かれて、昭和31年ころより高勘の職人の木地に伝統こけしの描彩をはじめた。長女正子の夫は高橋輝行である。輝行、義一ともにこけし作者となった。
平成17年2月16日没、行年86歳。
〔作品〕描彩のみ。女性らしいやさしい表情の上品なこけしを描いた。
〔右より 24.0cm(昭和39年)、30.3cm(昭和47年頃)(高井佐寿)〕
〔伝統〕鳴子系利右衛門系列 後継者に長男義一がいる。
〔参考〕
- 浅賀八重子:弥治郎・遠刈田・鳴子の女性の描彩〈こけし手帖・136〉(昭和47年7月)