田山和泉

田山和泉(たやまいずみ:1981~)

系統:南部系

師匠:田山和文

弟子:

〔人物〕 昭和56年5月23日、岩手県盛岡市北夕顔瀬町の木工芸製造・木地業田山和文の長女に生まれる。 盛岡工業高校デザイン科に入学、平成10年高校2年より父の木地への絵付けを始め、平成11年高校3年より木地の挽き方を父について学んだ。修業は、木地人形十二支の体の部分になる卵形の木地から始めて、当初はこれを数多く挽いたという。その後、こけしの製作も始めた。平成15年岩手大学教養学部芸術文化課程を卒業、結婚出産後も、父の工場で木地を挽き、こけしをはじめ各種木工人形の製作を続けている。

田山和泉 平成27年6月
田山和泉 平成27年6月

〔作品〕 伝統こけしは、父和文からの継承で、キナキナ安保一郎型、宮本永吉型をつくる。
安保一郎型には、長頭のものと、くり坊と呼ばれる栗型の頭のものとの二種がある。
キナキナも安保一郎からの伝承である。


〔右より 18.3cm キナキナ、18.4cm くり坊(平成27年8月)(橋本正明)〕

和泉の父和文は、岩手県内で廃絶したこけしを惜しんで宮本永吉型を復元したが、下掲はその型を和泉が継承したもの。


〔右より 18.5cm(平成27年8月)、えじこ 6.1cm(平成29年8月)永吉型(橋本正明)〕

伝統こけしのほかにも注文によりメキシコ型のこけし人形など創作木地人形も作る。

系統〕 南部系

〔参考〕

 岩手県盛岡市北夕顔瀬町9−24 五葉社工場
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