石川美祈子(いしかわみきこ:1979~)
系統:津軽系
師匠:今晃
弟子:
〔人物〕昭和54年6月20日、青森県弘前市の牧師石川敞一、康子の次女に生まれる。三姉妹の真ん中である。子供の頃より工作等、物作りが好きであった。学校卒業後、東京に就職し働いていたが平成23年夏、「こけし時代」(創刊号)の今晃の記事を見て感動、こけし作りへの憧れを抱くようになった。平成25年秋に帰郷し、平成26年2月には津軽こけし館に勤務するようになった。
たまたま父敞一が今一家と知己の間柄だったこともあって、平成27年1月に津軽こけし館を退社し、平成27年5月より秋田県大館市の今晃のもとに通って木地を習うようになった。木取りから始めて、7月には二人挽きによる荒挽きに進み、翌28年からは動力による荒挽きに取り組めるようになった。こけしはこの頃から試作を始めている。
平成30年4月の津軽こけし館30周年イベントで今晃と美祈子が交互に綱取りして木地を挽く実演があり、こけしも作ったので、これが実質的なデビューとなった。自家にミシンを改造した足踏みろくろを組み立ててこけしを作り始めているが、回転数の制約もあり、製品は6寸以下の作り付け小寸が主となっている。大阪こけし教室発行の〈こけし山河・292〉(平成30年9月)で新人工人として紹介された。
〔作品〕作品は主に師匠今晃の本人型を継承するものが多い。
〔右より 7.5cm、7.1cm、8.0cm(平成30年2月)(村野斗史雄)〕 習作時代
津軽の工人の型の勉強も始めている。
〔 右より 5.0cm、7.8cm(平成30年6月)(村野斗史雄)〕カメイ美術館トークショー頒布
〔伝統〕津軽系
〔参考〕