星定良

星定良(ほしさだよし:1956~2021)

系統:弥治郎系

師匠:星博秋

弟子:

〔人物〕昭和31年1月8日、岩手県宮古市白浜の木地業星博の次男に生まれる。父の博は山木地に近い仕事に従事していたので、兄の博秋について木地を学んだ。博秋は独学で木地を学んだが、宮城県に移り、小原の本田亀寿の指導を受けていた。その後、博秋は弥治郎に移ったので、定良は白石市大川で独立し、ドライブイン内の作業場で木地を挽いた。製品は主に玩具や新型木地であった。昭和63年頃から少しづつ本田亀寿型の製作も始めたが、主製品は新型木地であった。
平成23年の東日本大震災により、仕事をしていたドライブインが大きな損傷を受けて、再興が困難となった。ちょうどその頃、白石市の「地域人材育成事業」のプログラムが始まり、その講師を依頼されたので、弥治郎に移った。
それ以後、弥治郎こけし村で伝統こけしを中心に製作を行うようになった。
令和3年7月30日没、行年数え年66歳。


星定良 平成29年9月 こけし祭り会場(鳴子)

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星定良 平成29年10月 弥治郎こけし村

〔作品〕こけしは兄博秋よりの伝承で小原の本田鶴松、亀寿の型を主に作った。木地の経歴は十分長く、技術はしっかりしていて、古品の研究なども行いながら堅実な製作を続けた。
下掲は大川時代の作。


〔 29.7cm(平成10年)(高井佐寿)〕

下掲二本は弥治郎こけし村に移ってからの作例である。


〔右より 20.1cm、12.0cm(平成29年9月)(橋本正明)〕

小寸のものにも工夫を凝らして、面白い作品を作る。


〔右より 9.0cm、9.4cm(平成29年10月)(橋本正明)〕

伝統こけしのほかに、「星」をテーマにした「星人」や、「旅こよみ」といった創作こけしも作った。

〔伝統〕弥治郎系栄治系列

〔参考〕

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