高橋一成(たかはしかずなり:1977~)
系統:木地山系
師匠:本間功
弟子:
〔人物〕昭和52年3月19日、秋田県仙北郡六郷町(現在は美郷町)の会社員高橋喜孝、幸子の長男として生まれる。平成7年3月に秋田県立六郷高校卒業した。平成15年から地元の医療法人の介護保険部門で福祉用具貸与部に勤務している。
平成25年よりこけしに興味を持ち、平成28年より買い求めたこけしの絵を描くようになった。同年秋に川連の阿部始漆器店(当主:阿部均)で譲り受けた本間功の白生地に描彩を始めたことにより木地山系こけしの魅力に目覚めた。
平成29年春より本間功に白木地を依頼し、本格的に描彩の指導を受けるようになった。平成30年春に仙台の業者より轆轤を購入し、5月から本間功に木地挽きの指導も受けるようになった。
平成30年12月末に師匠の本間功より製作許可が出て、平成31年1月27日秋田こけし会例会で初頒布が行なわれた。
現在製作しているのは、小椋泰一郎型と樋渡治一型である。治一型の製作については阿部始漆器店の阿部均が治一の遺族より許可を取り付けたという。泰一郎は阿部均の祖父にあたり、阿部均は許可を与えている。また阿部均の伯父、小椋捨次郎(泰一郎次男)の弟子が本間功であり、木地の継承においても繋がりがある。
本業は責任の重い仕事であり、こけしの製作は休日のみなので製作数は限られている。
〔作品〕下掲2本は轆轤を購入して自挽きで作り始めた初期のもの。試作段階ではあるが、本間木地での描彩を2年ほど経験しているので、既に新人としての稚拙さは無く一定の水準の作品となっている。
〔右より 16.5㎝(平成30年8月)、19.5㎝(平成30年9月)治一型(中根巌)〕いづれも試作
下掲は、秋田こけし会で正式に頒布された最初の作品。
〔右より 16.0㎝ 治一型、14.7㎝ 泰一郎型(平成31年1月)(中根巌)〕 秋田こけし会頒布
〔伝統〕木地山系
〔参考〕