我妻司

我妻司(わがつまつかさ:1985~)

系統:遠刈田系

師匠:佐藤哲郎

弟子:

〔人物〕昭和60年5月23日、宮城県仙台市泉区鶴が丘の会社員我妻幸男、美代子の二男に生まれる。兄は我妻昇。
父の幸男は平成11年より「ろくろ機械屋 ティー・エム商会」を設立して轆轤機械、木地製品の販売を行っている。また幸男は小笠原義雄に指導を受け松島の伊達政宗歴史館内で「伊達な木地屋CO~人」を運営し絵付け体験や独楽等の木地玩具の販売も行っている。
我妻司は平成19年3月東北文化学園大学を卒業後、卸売業の会社にサラリーマンとして就職した。父の仕事の関係で木地業についての状況や後継者不足の状況等は良く理解していた。また父の背中を見るうちに木地業に魅力を感じるようになった。兄の昇がこけし製作を始めたこともあり、司も平成28年の人材育成事業に応募して採用され、佐藤哲郎に師事して木地の修業を始めた。
小松里佳、小山芳美は人材育成事業の同期生である。
平成31年4月よりデビューを認められ「みやぎ蔵王こけし館」での市販を開始した。
2歳年長で早坂政弘の弟子として平成30年4月より作品を販売している兄の昇と共に、兄弟で切磋琢磨して遠刈田系の伝統を次世代に繋いで欲しい。


我妻司 平成31年 撮影:佐藤 健兒朗 


師匠の佐藤哲郎と我妻司  撮影:中根巌

〔作品〕師匠佐藤哲郎の様式を継承して、こけしの製作を始めている。
令和元年5月より各地のこけし会等でも頒布されている。


〔右より 18.4cm (平成30年12月習作)、24.0cm、18.4cm(令和元年5月)(中根巌)〕

〔伝統〕遠刈田系吉郎平系列

〔参考〕

  • 田中厚志:遠刈田系三工人〈こけし手帖・700〉(令和元年5月)
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