佐藤政雄

佐藤政雄(さとうまさお:生年不明~)

系統:蔵王高湯系

師匠:岡崎長次郎

弟子:

山形県山寺の富士屋旅館の息子で蔵王高湯の岡崎長次郎に木地を習い、山寺で約3年ほど木地を挽いた後、家業の旅館業に戻った。その後石山三四郎にこけしの描彩を教えている。この頃、佐藤政雄は木地を廃業したので、山寺宝珠山立石寺境内に石山三四郎が店を持つとき、その道具類などを譲ったという。政雄のその道具箱の中に蔵王高湯の古いこけしが一本入っていて、それが三四郎のこけしの原点になったともいわれる。岡崎長次郎がこけし製作を復活した時期(昭和15年冬以前)の長次郎描彩のこけしの木地は政雄が挽いたともいうが確かではない。昭和35年頃に亡くなった。没年齢は不詳。名前の表記は〈鴻・第6号〉〈こけし手帖・29号〉の「岡崎長次郎ノート」では正雄としている。

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