元村勲

こけし愛好家。

元村勲教授

明治37年7月23日、鹿児島県に生まれる。昭和2年東京帝国大学理学部動物学科を卒業後、東北帝国大学に赴任し、助手、助教授をへて昭和18年に教授となった。動物発生学が専門で、とくに卵の授精と極性に関する研究で功績があった。日本動物学会賞受賞。学会の評議員、学術会議会員、東北大学理学部長等を務めた。昭和56年6月1日没、行年数え年78歳。

下掲の4本は元村勲教授が所蔵していたもの。鳴子で岩太郎として入手したという。仙台きぼこ会で発行された趣味誌〈きぼこ〉の第3号(昭和16年)には岩太郎として掲載された。
おそらく木地は浅吉あるいは竹雄、描彩もおそらく竹雄で、眼点のはいらない岩太郎様式を再現して描いたものだったかもしれない。特に大寸のものは、胴太くて重量感に富み、胴模様も古風で見事な作であった。もし、竹雄描彩としても岩太郎の様式を再現したものであれば貴重な作である。


元村勲蔵4本〈きぼこ・3〉

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