小関栄

小関栄(こせきさかえ:1907~)

系統:蔵王高湯系

師匠:安藤齢太郎

弟子:

明治40年5月6日、土産物商小関栄吉の長男として尾花沢市銀山で生まれた。
大正11年12月と、大正13年12月の二回、銀山で安藤齢太郎を講師として木地講習会が開かれた記録がある。会場は第一回が鶴利平宅、第二回が伊豆定雄宅で、第二回の受講者として小関栄が知られている。他の受講者は羽咋芳太郎、佐々木染蔵、伊豆定雄、鶴利平、鶴利男、野川平一郎、野川平三郎であった。玩具や小物類のほか、こけしの作り方の指導もあったといわれる。その時のこけしは蔵王高湯系に近いものだったという。
小関栄は講習を受けてから自家にロクロを設置し玩具類やこけしも挽いたという。蔵王風のオカッパ頭に重ね菊のこけしであったという。ただし、昭和5年より電力関係の会社に勤めることになり木地から離れた。その後、銀山温泉で土産物店を営んだ。
小関栄の現存する作品は確認されていない。

小関栄

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