小沢一蛙

明治から昭和にかけての趣味人。特に蛙に関わるものの蒐集を行った。趣味人たちとの交流も多く、こけし蒐集家との接点も多い。

明治9年、東京日本橋に生まれた。本名は小澤幸太郎。内閣印刷局(造幣局第一証券課)に勤め、趣味の蛙の蒐集に加えて、版画や彫刻をよくした。三田平凡寺が主催した我楽他宗のメンバーにも加わり、第三三番天禄山蛙宝寺を山号とした。
晩年は東京都下吉祥寺に住んだので、家が近くにあった深沢要や西田峯吉などのこけし愛好家とも付き合いがあった。
東京朝日(昭和12年7月8日)に掲載された佐藤利雄氏の記事「木形子綺譚」を深沢要に紹介したのは小沢一蛙であった〈こけしの微笑〉。
昭和35年没、行年数え年85歳。

平成20年に「一蛙コレクション展」が東京吉祥寺の井の頭自然文化園(彫刻館B館)で開催された。一蛙の蛙コレクションは遺族によって福島県喜多方の「100年カエル館」に寄贈された。その蒐集品を中心に、平成29年には「明治生まれの蛙コレクター・小澤一蛙展」が「100年カエル館」で開催された。

小澤一蛙展 喜多方

 

 

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