舟生門蔵(ふにゅうもんぞう:1898~)
系統:肘折系
師匠:佐藤文六
弟子:
明治31年(推定)山形県最上郡真室川町及位に生まれた。家は農業。明治45年より大正8年頃まで及位駅前の佐藤文六の弟子となり木地を修業した。そして文六が佐藤盛昭から引き継いだ及位木工場で働いた。
大正8年ごろの及位駅前佐藤文六の店頭
右より 菅原富蔵、佐藤文六、佐藤きく(文六妻)、佐藤としを(文六養女、文吉母)、舟生門蔵
その後真室川町八敷代の丹野久左衛門の工場など各地を遍歴し、土方をしていたこともあった。昭和9年頃、落合滝の工場を文六が引き受けると、その工場に門蔵も職人として入った。昭和12年頃、兄弟弟子菅原富蔵の後を追って北海道へ渡り、夕張炭鉱で働いていたが戦後間もなく落盤事故のため亡くなった。こけしも作ったというが作品は確認されていない。