佐々木マツエ

佐々木マツエ(ささきまつえ:1935~)

系統:南部系

師匠:佐々木覚平

弟子:

〔人物〕昭和10年2月10日に生まれた。岩手県横川目の佐々木覚平に嫁いだ。覚平に習って木地も描彩も行うようになった。製作は主に覚平が病等で仕事のできないときで、完成した作品は基本的に全て覚平名義で出していた。ただ、平成5年に名古屋こけし会から特にマツエのこけしとしての注文があり、定期頒布第52回としてマツエ名義で出したことがあった。おそらく、マツエ名義で収集家の手に渡ったのはこの時だけであろう。自挽であるが鉋も良く切れており、覚平のこけし製作には普段からかなりマツエも参画していたのであろう。特に描彩を妻女が担当するというのは、姑センが与始郎の描彩を担当していたように佐々木の家では普通のことであった。

〔作品〕下掲は名古屋こけし会で頒布されたマツエ名義のこけしである。


〔19.0cm(平成5年1月)(中根巌)〕

系統〕南部系

〔参考〕

  • 中根巌:珍しいこけし(四)〈伊勢こけし会だより・165号〉(令和3年3月)

 

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