高橋順子(たかはしじゅんこ:1955~)
系統:土湯系
師匠:高橋通
弟子:
〔人物〕 昭和31年2月18日、福島県会津若松団体職員小林陽一の長女に生まれる。こけし工人高橋通と結婚。平成14年秋より木地、描彩に取り組み、平成15年秋からは描彩に専念するようになった。
平成16年9月の「東京こけし友の会」で初頒布、初出の文献は〈こけし手帖・526〉である。平成23年の東日本大震災とそれに続く福島第一原発の事故のため、一時避難生活を余儀なくされ苦労した。避難指定解除後は福島県南相馬市原町区大木戸に戻っている。
震災後、こけし製作を長く休止していたが平成30年より再び作るようになった。
〔作品〕 素直な癖のない筆法で、鯖湖の艶のある表情をよく表現している。
〔右より 21.2cm、21.1cm(平成17年6月)、24.2cm(平成18年5月)、16.6cm(平成19年1月)(松本文豊)〕 〈木でこ・186〉より
下掲の6寸5分は、震災後の休止から再開を始めた初作であるが、描彩力は健全で、切れ長の目に張りのある面描には独特の覇気が感じられる。
〔 19.5cm(平成30年1月)(橋本正明)〕東京こけし友の会頒布
〔系統〕土湯系鯖湖亜系
〔参考〕