安保一

安保一(あんぽはじめ:生年不明~)

系統:南部系

師匠:

弟子:

〔人物〕岩手県盛岡市の木地業安保一郎の長男。生年月日等詳細は不明。安保家は古い木地師の家系であるが、安保一自身は木地の技術を継承しなかった。建設省等へ勤務していた。
父の安保一郎が昭和36年に亡くなって以後、「安保のキナキナを廃絶にさせたくない」という気持ちから盛岡市内の木地屋の石井誠朗に木地を依頼し、一郎時代の女性描彩者(林たもつ、高橋マサ等)に安保一郎型の描彩をさせて安保一名義で店に出していた。なお石井誠朗は安保一の盛岡工業高等学校時代の先輩に当たり、父一郎の仕事を手伝ったこともあった。
没年等もはっきりしない。
 

〔作品〕安保一は名義のみの工人で、木地も描彩も別人である。下掲は安保一名義で売られていたこけし。


〔30.3cm(昭和36年)(高井佐寿)〕


〔15.5cm(昭和40年頃)(ひやね)〕名義は安保一であるが木地は別人

 〔伝統〕南部系

 

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